
ツバキが咲き乱れる
3月7日。ここ数日、天候の変化に体を合わせるのが必死だ。15℃を超えるぽかぽかの日もあれば、雪が降ったり、風が強かったりする。昨日も気温が14℃になるという予報だったので、街路樹診断に薄手の服で行ったところ、強風で寒くて閉口した。

その中で、ツバキは力強く咲き乱れ、風の弱い日には、ヒヨドリがここぞとばかりに蜜を吸いに集まってくる。元々のヤブツバキは濃い赤色だが、ピンク、白もあり華やかだ。

先週からの低気圧で、極度乾燥がやわらぎ森に潤いが戻ってきた。それに光が加われば無敵だ。花は勝ち誇っている。

シラカシ衰弱の危機
ツバキと対照的にこのところ衰弱が気になる樹木がある。一昨年のカシノナガキクイムシの穿孔、夏の高温と乾燥、強い風などを受けて22メートルあるシラカシ(id408)の葉が少なく、枯れるかもしれないと心配している。

手前の太い枝は、2年前に枯死した大径木のコナラ。もちろん冬は落葉する木だったが、枯れたあと、北風を受ける壁かなくなり、シラカシは乾燥が進んだのだと思う。高さがあるのでなおさらだろう。

中央奥、右側の木。これでも、胸高直径は50cmある。繁った木は、高いところでも蒸散で多くの水蒸気を含んでいる。環境が急に変わり、風が急に抜けるようになると、水上げの圧力は高くなる。しかし、いくら深く根を張っていると言っても林床は高温で乾燥し、水分が少ないので、高いところまで水を上げるのは厳しいのかもしれない。葉を落とすしかないのだろう。何とか元気になってほしい。