生田緑地で樹木診断

科学館前のヒマラヤスギ

牧野樹木医から声掛けがあり、土壌診断機器一式を持って、川崎市の生田緑地で樹木診断を行いました。

対象の樹木は、広場に接する科学館前のシンボルツリー。ヒマラヤスギです。幹周は230cmあります。衰退著しく、手遅れかもしれないが、すぐに対策が必要であるように見えました。とはいえ、まずは樹木診断から。

メタセコイアの樹林

それにしても、生田緑地は素晴らしいところで、昨日のような猛暑日でも、日陰の森の中は快適でした。集水地形に植栽されたメタセコイアは水を吸い上げ、葉から蒸散して温度を下げるとともに、潤いをもたらしていました。

さて、樹木診断に戻ります。土の固さを測るために「土壌貫入計」、サンプルを取って土の性質を調べる「大型検土杖」、土の中の水の浸透状況を調べる「簡易現場透水試験器」を用います。
これらは、かつて日本住宅公団の造成地で植栽成績不良が続出し、原因を突き止めた長谷川秀三が問題解決のために開発完成したので、長谷川式土壌調査器具と呼ばれています。

砂質の土壌

これらで、だいたい土の様子がわかります。土の透水性は良いが、砂質できわめて固く締め固まった土壌でした。これでは、いくら乾燥に強く、貧栄養でも育つヒマラヤスギでも枯れて当然なのかもしれません。土を柔らかくするのは第一ですが、暑く乾燥するこの夏を乗り切れるかどうか、樹木にとっても、我々樹木医にとっても正念場です。

上空からのヒマラヤスギの映像

自然共生サイト管理人。樹木医。松戸市在住。羽黒派修験道 山伏先達。

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