鷹が人に慣れてきたのかもしれない

鷹の写真

鷹の写真を撮ることができた。手持ちのカメラではこの解像度が精一杯。直線距離は20m弱といったところ。背面は茶色、足元は白く、頭もやや白っぽい。大きさはカラス位なので、多分サシバだと思う。この森にこの10年で7年くらい来ているが、見たところ若鳥のようである。7月中旬からいるので、かれこれ1ヶ月になる。

昆虫も生きるのに必死

森の中だからといって、動物や昆虫が簡単にあちこちで見られる訳ではない。鷹はセミ、コガネムシ、ガなどをよく食べるらしいし、昆虫としては自分の餌を探すとともに、自分が食べられないように擬態などをして身を守る必要がある。なので、昼間の森で、虫はそれほど多くない。俗説で、羽化したセミの寿命は1-2週間と言われるが、あれほどうるさく鳴いていれば、天敵に狙われやすく、平均寿命は、もっと短いであろう。その中で、上手く世代を繋げたものだけが再び何年か後に戻って来ることができるのだ。

鳥に食べられたカブトムシ

目を凝らせば見えてくる

私は見つけるのが下手だが、森の至るところで擬態した生き物たちが控えていて、身を守りつつ捕食に励み、繁殖している。それが、たまたまコンクリートに現れれば、私の持つカメラの餌食になる。一見、枯葉かなと見間違うが下の写真は、セダカシャチホコという蛾の仲間だ。

セダカシャチホコの成虫

同じく下の写真も羽化すれば枯葉と見紛う、クチバスズメの幼虫である。掃除をしているとき、どこからか落ちたようだ。可哀想だったなで除けて置いといたのだか、2日後には消えていた。何かの餌になったのだろう。

クチバスズメの幼虫

こうやって夏の森は派手に循環していく。

樹木医三十の会所属。管理人。松戸市在住。羽黒派修験道 山伏先達。

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