
あけましておめでとうございます。新年早々、美しくない話ですみません。今回はうごめく蟲たちのはなし。
5ヶ月ぶりにフィルムを剥ぐ
カシノナガキクイムシの穿孔被害を受け、7月28日にストレッチフィルムを巻き、延命を図った。それが功を奏し、以後、衰退せず、11月には離層をつくり、落葉をはじめた。葉は幾分残っていて落葉は続いているが、年を越した1月5日、ストレッチフィルムを5ヶ月ぶりに除去した。
以前の投稿↓
コナラがついに穿孔された
そしてストレッチフィルム巻き
フィルムの下は、白く発酵しているところや土化しているとろ、乾いたフラスがそのままでいるところ、フラスがまとまって樹皮の外側に付いているところなど、多様な姿が表れた。

もちろん、来年穿孔被害が拡がるのか、耐性ができるのかが最大の関心事だが、1つひとつの表面状況を観察しながらレポートしていきたい。

キクイムシは産卵しているのだろうか
まずは、乳白色の発酵物質。何ヶ所かに溢れ出ていた。酸っぱい匂いのするこの物質は不明だが、シラカシがカシノナガキクイムシの穿孔を受けたときと極めて似た反応だ。どうやらシラカシは樹液を出して孔道を湿らせて、カシナガの養菌を阻害して、産卵を阻止していると思われる。コナラの幹にこのような発酵物質ができているのを今回はじめて見た。

ちょうど楊枝くらいの太さで虫が這った跡がある。フラスが積もり濡れて、きな粉を水で溶いたような感じだ。横筋は、フィルムの跡。ここは、カシナガにとって安全な場所ではない。蟲はここに留まろうとしたのだろうか?柔らかすぎて、ムカデに見つけられたらイチコロだ。襲撃を受けていたのかもしれない。

樹皮の割れ目は、ムカデが動くのにとても都合よくできている。小さな動物を餌にしているという。カシナガも幹の辺材部に上手くもぐり込めなければムカデの餌食だ。7月末にフィルムを巻き、雨も多く降り、樹液も溢れる状況だったので、腰の高さから下はカシナガは産卵していないような気がするのだが…。

フィルムの下は一様ではない
上の方は少し事情が違っている。水が溜まりにくく比較的乾燥している。羽の生えた三羽のゴキブリが鈍い動きでフィルムのすぐ下にいた。上にいるのは二つの理由が考えられる。一つは、ムカデからの退避。もうひとつは、日光を受け温度を上げようとしているのか。実際、フィルムをとったら、ゴキブリはさらに上の方、光を受ける場所に移動していった。基本は0℃~2℃どこかに潜っていたのかもしれない。

下の方は、フラスが流れ落ちて固まり、土のようになっていた。フラスと樹皮と蟲たちの排泄物で団粒状の土ができていたのだ。そして、ミミズもそこで活動していた。ミミズは数が少なかったが、ナメクジ、ハサミムシはたくさん見かけた。

やや大きめの甲虫として、コクワガタのオスの成虫死骸2匹もここで見かけている。これは、以前からコナラに寄生していたのだろうと思う。フィルムの下では新しい世界が作られていたのだ。