成田の遠山桜

目通り500cmのソメイヨシノ

この日は、先輩樹木医のお誘いで成田へ。主目的は、土壌を植物で膨軟化する実験の経過調査だった。そちらはそちらで、興味深い内容でしたが、何より参考になったのは、3年前に剪定で荒れ、キノコが生え、ボロボロだったサクラが、丁寧な措置でしっかり樹勢回復していることだった。

フロート支柱の試み

コフキタケに相当やられていたらしい。手当の跡を見る限り、もう無理ですと言われてもおかしくない状況だったことが伺える。先輩によれば、多くを樹木医の人的ネットワークで得た情報から、現場に合ったやり方を選び、実践していったとの事。一つ一つの処置に多くの検討がなされていた。

上の写真の支柱は、実は枝の力を受けているのではなく、ブレースなどを使い、張り出した枝は基本的に自立させている。それでいて大風などの時に支柱が力を受け、枝折れを防ぐ。

土壌貫入計による調査

樹勢回復は、フロート支柱の設置に限らず多くの工夫と試行錯誤で成り立っている。実りある1日だった。

樹木医三十の会所属。管理人。松戸市在住。羽黒古修験道山伏先達。

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