気づいたことがある。上の写真は、ヘリグロテントウミノハムシに穿孔されたヒイラギモクセイの葉だ。40年前に門前の魔除けとして植えたものの、日当たりが悪く、かなり昔から、穴の空いた葉ばかりが目立つ。
これは、テントウムシに似た、ヘリグロテントウミノハムシの仕業だ。気がついことというのは、この虫にとって、ここはとても良い環境であるということ。近くに、モクセイ科であるキンモクセイ、ネズミモチなどがあり、食べ物に事欠かない。
ヒイラギモクセイに比べ、食害の程度は小さいが、確かにやられている。
確認したら、こちらも穴が空いていた。どれも好物で、多様性もある餌(モクセイ科の葉のこと)があるので、今後もいなくなることはないだろう。当然、これを食べる昆虫や鳥にとっても好環境でバランスが取れるのだ。
実は、ヘリグロテントウミノハムシの成体は、見ることはあるものの、それほど目立っていない。森は観察すればするほど面白い。