もう、遅いと思いながら、梅の剪定をしている。左側に見える枝のように蕾は膨らんでおり、開花はもうすぐだ。剪定のポイントは、徒長枝、絡み枝、並行枝、返り枝などを切って行くことである。
特に徒長枝を剪定することには意味がある。天にまっすぐ伸びた枝には、樹木が高く成長しようと集中的に根からの栄養を集める。そして、徒長枝でも、特に大きく伸びた枝は花芽をつけず、枝を大きく伸ばす。これを剪定するのだ。
ところがである。緑の徒長枝にはそれなりに意味があると考えている。緑の枝(青軸)とは、クロロフィルを含んでいて、光合成をしている。光合成でできた有機物を樹体全体に運んでいるのだ。これを切られるとダメージがあるのかもしれない。剪定は常に木にとって痛みをともなっている。