天神山樹木医事務所へようこそ

 天神山樹木医事務所のウェブサイトです。事務所は、千葉県松戸市の住宅地に囲まれた樹林にあります。
樹木医日本緑化センターが認定する、樹木の専門家の名称で、資格保有者は全国で約3,000人。天然記念物などの名木・古木をはじめ、森林、公園、街路樹、社寺林、屋敷林、集合住宅や工場の緑地などの樹木を健全に維持する活動をしています。樹木医は、スペシャリストでゼネラリスト。様々な知識や解決力、コミュニケーション能力が求められます。

このサイトでは樹木の視点から、人と緑の望ましいあり方を皆さんに伝えていきます。

ブログへ⇒

 「緑は都市に潤いを与え生活を豊にする」という言い方をよくします。「自然は壊れやすいので、人間が守っていかなければならない」そんな言い方もされます。しかし、それは環境に依存している我々が、その恩恵を忘れて人間が環境を操作する能力があるように錯覚しているように思います。天神山は住宅地に囲まれながらも生態系が息づいています。長年、環境に守られてきた経験、観察と、広範囲かつ系統的に学ぶ樹木医の知識を融合させて、未来の都市環境を展望します。

”木を見て森を見る” ひとつひとつの樹木のデータから森を俯瞰して解析し、未来の森を創り出すことを目的として、精密毎木調査を実施しました。

精密毎木調査

精密毎木調査でわかること

林分構造

炭素蓄積量

生物多様性

樹木の本数549本
樹木の種類53種類
優占種シラカシ
材積の合計468m3/ha
炭素蓄積量183ton-C/ha
生物多様性指数[H’]
(Shannon-Wiener指数)
2.74
天神山樹林の2024年調査データ(胸高直径5㎝以上)

例えば、上のようなデータが結果としてまとまります。さらに調査を毎年やることで、樹種によっての盛衰や未来の予測がたてられます。データに基づき管理の方向性を定めることができるのです。事務所ではこの毎木調査に力を入れていきます。